5月23日、1歳児クラスでは食育活動でキャベツの観察を行いました。保育士が子ども達に半分に切ったキャベツを見せると、数名の子ども達は「なんだろう?」といった表情で注目しています。「これは、キャベツっていうんだよ。半分にしてみるね。」と開くと子ども達も「パ!」と声を出して興味を示していました。表の葉を子ども達に手渡すと、すぐに匂いを嗅いだり、ちぎったり。大きなキャベツの葉をもらった子どもは、早速「いないいない ばあっ!」と保育士を楽しませてくれます。月齢の低い男児は一生懸命キャベツをちぎろうとして、「う!」と小さな声を出して頑張っていて、見ていて微笑ましかったです。その後も葉を頭にのせたり、ほうきに見立ててちぎったキャベツを集めたり、実際に本物に触れて子ども達は楽しそうでした。この時期の子ども達は「おなじ」に気づいていきます。物と名称の一致は、まだ言葉で言えなくても保育士は「キャベツだよ」「これはキャベツ!」と何度も名称を聞かせます。もう少ししたら「キャベツどれ?」の質問に指さしをしてくれる子どもも増えてくるでしょう。おしゃべりが上手な女児は元気に「きゅうり!」と言い、野菜の仲間なんだなと気づいています。「キャベツだよ」と伝えると、「きゃばつ!ばきゃつ!ばけつ!」と名称を言い、保育士を笑わせてくれました。毎月食育活動を計画しているので、次回も楽しみです。
2歳児は最近、だんご虫探しに夢中です。園庭の草の下や植木鉢の近くを友だちと一緒に探しています。中には容器に何匹も見つけて入れて、「だんごむしだよ~」「あかちゃんもいるよ」と嬉しそうに見せてくれます。ちょうど子ども達の興味や関心が芽生えているので、活動の中で「だんご虫」製作を始めました。半円形の台紙に絵具で色を塗ります。しっかり腕まくりをしてやる気満々!!絵の具が乾いたら目を描いたり、口を貼って完成です。この時期の子ども達は興味のあるものが次々に移り変わっていきます。「今、繰り返し行っていること」「興味のあること」等そのままで終わらず、関連した絵本を読んだり、製作してみることもより深く物事を知るきっかけになり、興味の幅が広がっていきますよ。これから色々な生き物も観察できると思うので、子どものたちの新たな発見が楽しみです。
5月12日、4,5歳児は春の遠足であらかわ遊園に行ってきました。あらかわ遊園は3年ほど改修工事で閉園になっていたため、久しぶりの利用でした。動物広場は明るく見通しがよくなっていて、山羊や羊、リクガメをなでたり、一人ずつモルモットを抱っこして小動物との触れ合いを楽しみました。この日は集合も早かったので、早起きした子ども達は、動物見学が終わると「おなかすいた!」「おべんとうたべたい!」とおなかもぺこぺこ。それでも午前は豆汽車、午後は観覧車に乗り、園内や上空からの景色を満喫し、子ども達は笑顔いっぱいでした。待ちに待ったお弁当も友だちと見せ合ったり、保育士に自慢したり、子ども達はとても嬉しそうにモリモリ食べていました。最後のお楽しみは、長いローラー滑り台!みんな歓声をあげて滑ってきます。下までくるとまた走って階段を登りに行き、思った以上に子ども達の体力にびっくりしました.!
そして最寄り駅の北綾瀬駅を利用したので駅まで30分歩き、千代田線から都電の乗り換え、駅の階段の上り下り等、重いリュックを背負いながら子ども達は本当によく頑張り、たくさん歩きました。翌日、「足が痛くて、ママに足をもんでもらったよ💦」と話す子どもに思わず笑ってしまいました。天候にも恵まれ、子ども達にとってよい思い出となった一日でした。
子どもは9~12ヶ月頃になると、「つまむ」「握る」「はめる」「落とす」ものに興味や関心を持ち始めます。保育園は1歳児がこの時期です。指先で物をつまんだり握ったりできるようになり、その後、物をつかんだら離すという手の動きが発達してきます。子どもたちは目と手の協応をしながら、手の動きの洗練のために身の回りの物にたくさん触れていきます。物を穴に落とす遊びはとても単純に見えますが、視覚を通して脳に伝達し、筋肉をコントロールしながら穴をめがけて「落とす」など、身体の中では色々なことを瞬時に行っています。1歳児クラスでは洗濯ボールやネームプレート、ストロー、チェリング等、(誤飲に気を付けながら提示しましょう)生活の中にある材料で遊びの工夫をしています。様々な大きさ、長さ、形の「落とす」遊びを準備すると、手全体で握る子どもや指先でつまんで持てるようになった子どもなど発達によって違いはありますが、みんな何度も繰り返し夢中になって遊びます。ご家庭でもちょっとした工夫で、子どもの興味の幅が広がっていきますよ。
新学期が始まって1ヶ月、幼児クラスの生活にも慣れてきた子ども達は、久しぶりに園外保育に出かけました。3歳児の歩行のペースに合わせて歩いたので、片道30分弱かかりました。公園に着くと必ず活動前に「公園での約束」を伝えています。①公園の外には出ない。②トイレに行く時は必ず先生と行く。③知らない人、知っている人にもついて行かない。④笛が鳴ったら先生の所に集まる。この4つの約束はいつも子どもたちと確認をしています。この日は日差しも眩しく、子ども達の顔も真っ赤になるほどの良い天気でした。遊具で友だちと遊んだり、保育園より高い雲梯にチャレンジしたり。3歳児は木の枝を拾い、地面を掘ったりテントウムシを見つけて木にのせて観察したり、たくさん身体を動かして遊びました。公園内を自由に活動する子ども達なので、活動途中も30分に一回点呼をとり、みんな揃っているか確認します。3歳児は遊び疲れて、帰り道は大あくびでした。
先日、5歳児は園庭に咲いている花(しらん・こでまり・クリスマスローズ)を使って、花育体験をしました。初めに水を吸っていないオアシスと、水を含んだオアシス両方に触れ、違いを確かめました。今回は3種類の花で、「こでまりは優しく触らないと、花びらが落ちるので気を付けて持ってね」等、花を扱う注意事項も子ども達はよく聞いていました。茎の長さや生け方は子どもの自由な発想に任せ、みんなとても集中しながら思い思いに生け始めました。大人の想像以上に子ども達は花のバランスや配置を考えていて、実際に本物の草花に触れながら自分なりの表現が形になる楽しさや喜びが体験できたことは、子ども達の心の成長にもつながる良い機会となりました。最後にはお互いの作品を鑑賞し、「ここは短くしたんだね」「きれいだね」「上手だね」等会話もはずみました。
4月10日(月)、保育園ではイエス・キリスト様のご復活をお祝いして、イースターエッグ探しを行いました。子ども達は毎年この日を楽しみにしています。「今日は絶対にピンクのたまごを見つけたい!」と意気込む4歳児もいました。園庭のあちらこちらにたまごが隠されていて、まずは乳児クラスの子ども達が保育士と一緒に花壇に隠されているたまごを見つけました。その後、幼児クラスも3歳児から順に園庭を探し、5歳児になるとだんだんたまごが少なくなって見つけるのが大変です💦この日は1年生の交流会もあったので、最後は1年生がたまご探しです。「がんばれ~!」と大きな声で応援する子ども達でした。「ゆでたまごだからマヨネーズをかけてもいいし、塩をパラパラとして食べてもいいですよ。」と伝えると、「ぼくは、たまごかけごはんにする!」と元気に応える子どもに、思わず大笑いしてしまいました。私たちのために復活なさったイエス様に子ども達も手を合わせ、毎日お祈りをしながら元気に過ごせることを感謝しています。今年度日々の生活やいろいろな行事を通して、心も体も大きく、たくましく成長していくことを願っています。
入園した1歳児も1週間が経ち、少しずつ保育士の顔を覚え、泣いていても気持ちを切り替えて遊べるようになってきました。幸い天候にも恵まれ、ぽかぽか陽気に子ども達ものびのび園庭散策を楽しんでいます。カートに友だちを乗せて押したり、花壇の花を指さし、嬉しそうに保育士に知らせたり。1時間も戸外で遊ぶとおなかもペコペコ。よく食べる数名から配膳を始めると、「ぼくもたべたいよ~」と言わんばかりに、給食を指さしたり、声を出したり。手づかみでモリモリ食べ始める子どもや、食具を使って上手に食べられる子ども、体を揺らして「たべさせて~」とアピールする子どもなど、発達段階によって様々ですが、みんな給食を楽しみにしていて安心しました。
11時前になると幼児クラスのお当番の子ども達は給食の準備を始めます。通常は3歳、4歳、5歳が3人一組になって行います。初めにバケツに水をくみ、机を拭く雑巾の準備です。保育園では机は白い雑巾、床は黄色の雑巾、活動で使う糊雑巾は青と色別になっていて、子どもサイズで作っています。5歳児が雑巾の絞り方を教えたり、「はじからふくんだよ」と、机の拭き方も丁寧に教えています。机が拭き終わったら、花瓶に生けた花を各机に飾ります。そして最後に保育士と一緒に登園している子どもの人数を確認し、年齢で色分けされたポンポンを小皿に分類していきます。幼児クラスは3歳~5歳の縦割り保育なので、必ず異年齢が同じ机に座って食事ができるようにしています。当番活動では色々な流れがあり、5歳児は年下の子どもに優しく教え、3,4歳児は5歳児の真似をしながら自分の手を使ってたくさんのことを習得していきます。5月の連休明けから3歳児も当番活動を始めるので、今から楽しみにしている子ども達です。
ポカポカ陽気の4月、聖母のさゆり保育園にもかわいいさゆりっこたちが入園しました。初めてママから離れる子どもや、他園から転園してきた子ども達など様々ですが、登園時は涙の大合唱♪♪一人が泣くと、遊んでいた子どもも一緒に泣き始め、1歳児クラスはとても賑やかです。一人ずつ保育士と牛乳を飲んだりオムツ交換をしながら、コミュニケーションを大切に関わっています。戸外に出ると殆どの子どもが嘘のように泣き止み、砂場遊びやカートを押したり、園庭を散策したり、3歳のお兄ちゃんが1歳の弟の手を引いて一緒に遊んでくれたり…。朝は入室すると大泣きで、お父さん、お母さんは後ろ髪引かれる思いで預けて下さると思いますが、まだ2日目ですが子ども達は少しずつ保育士の顔を覚えて親しみを抱いてくれています。これからたくさん愛情を注ぎ、笑顔で保育園に通ってくれる日を楽しみにしています。
3月20日㈪に進級バッジ授与式がありました。進級した新しいバッジをいただく日は子ども達にとってもとても重要な行事で、一つ大きくなったことへの喜びも大きいイベントです。園長先生から一人ひとり名前が呼ばれ、新しいバッジをいただき胸に付けるとなんだか急にお兄さん、お姉さんになったような気持ちになり、しばらくバッジを眺めニヤニヤ(笑)嬉しさいっぱいで子ども達の笑顔が溢れていました。明日からは新しいクラスで友だちと過ごします(^^)保育室が変わり、活動するお仕事もまた少し変わって子ども達は楽しみと不安でいっぱいですが、そんな子ども達の心情に寄り添いながら安心して進級していけるよう私たち保育士も子ども達の成長を見守っていきます。日に日に少しずつ新しいことを学んでいる子ども達です。
さゆり保育園では、子どもの誕生日にその子だけの誕生日会を行っています。誕生日当日に保護者をお呼びして、子ども達とみんなでお祝いをします。幼児クラスになると、ともだちの誕生日をお祝いするために、子ども達は絵を描いたり、折り紙を折ったりしてプレゼント作りをしています。自分だけのためにみんながお祝いしてくれる誕生日会が子ども達はとっても嬉しく楽しみなようで、「自分の番はまだかなぁ」と心待ちにしています(^^)年齢ごとにロウソクが一つずつ増え火が灯されていきます。ロウソクが増えることで、一つ大きくなったんだな、と子ども達も実感できますね。友だち、先生、お家の人がみんな揃ってお祝いしてくれるとても温かな素敵な誕生日会になりました。
先日2月3日(金)に節分会がありました。1月から少しずつ作っていた鬼のお面、新聞紙を丸めた豆、マス作り。製作が始まった頃から、「もうすこしでせつぶんだよね、いやだな~」と子ども達。それでも心の中の悪い鬼を退治しよう!と話すと、「私はすぐ忘れものしちゃうから、わすれんぼう鬼をやっつける!」「ぼくはすぐ泣いちゃうから、泣き虫鬼かなぁ」とそれぞれ心の中の弱い部分を子ども達同士で話し合っていました。当日ドキドキして参加した集会、楽しいペープサートを見て、いよいよ戸外での豆まきが始まり、赤鬼青鬼が登場すると、「おにはそとー!!おにはそとーー!!」と小さな1歳児2歳児の子ども達も元気に豆まきすることが出来ました。鬼を退治した後は、福の神が登場し、子ども達の健やかな成長を祈ってくれました(^^)この日の給食は鬼の子カレー★みんなで美味しく頂きました♪
モンテッソーリ教育の【感覚】の活動には、「いろいろな色、形、音、匂い、味、手触りを知る」にとどまりません。目指すのはその先にあり、子どもが感覚器官から得た情報を頭の中で整理し、比較して「考える」力を伸ばします。
写真はモンテッソーリ教育の【感覚】の教具、色板Ⅲ。色板Ⅰ、Ⅱは色の世界への導入から始まり、色の名称を知る、色板Ⅲは、色の濃淡を目で見て比較し、わずかな色の違いを知る目的があります。指や手の運動の発達を促し、色彩感覚を発達させ、洗練するのを助ける目的でもあります。普段の生活ではなかなか目にしないようなほんのわずかな色の違いを、こうして色板を使って見比べ知ることができ、名称も次第に覚えていくことが出来ます。