園庭の隅の木に子どもたちが集まっていました。「し~!しずかにして!せみがびっくりするから!」と、5歳児がみんなに声をかけています。木の根元を見ると、今まさに殻から出てくる瞬間でした。「がんばれ!がんばれ!」「もうちょっと!もうちょっと!」子どもたちの声援が園庭に響き渡りました。生まれたばかりの蝉は、まだ羽も薄緑色で、子どもたちは「なんで茶色じゃないんだろう?」と新たな発見です。「お日様の光にあたって、風にもあたって、少しずつ茶色になっていくよ」と話すと、「そうなんだ。がんばれ!」と再び応援する子どもたち。生き物の命に出会い、その命を大事に見守る子どもたちは、小さな蝉からたくさんのことを学んでいますね。