織り機

写真は4歳児。今まで楽しみにしていた織り機を、進級をしてから少しずつ始めました。織り機を始めるまでにも段階があり、まず、「縫いさし」から提示します。縫いさしは色紙に描かれた線に穴をあけ、手芸用の太い針で上下交互に波縫いをする作業です。この縫いさしをたくさん練習することで、上下に縫う仕組みを学びます。「小さな子どもに縫い物や織り物なんて難しいのでは…」と思うかもしれませんが、正確な使い方を教え、注意深く縫っていくことを意識すれば、決して難しいものではありません。

午前中の活動の時間に、やりたい子は棚から出して、毎日少しずつ集中して進めていきます。毛糸の色は自分の好きな色を選びます。杼(編み棒)に10回毛糸を巻きつけ、上下に織り始めていきます。目と手を使い、動かすことで知性の働きが活性化され、子ども達の創造性も豊かに発揮されます。「じぶんにもできた!こんなにすすんだよ!」毎日少しずつ増えていく毛糸が、子ども達の喜びになり、自信を生み、ステップアップへの意欲も高めていきます。指先を使う練習は2歳半~4歳くらいの時期に行います。指先を使うほど脳が発達することが分かっていますので、お家でも初めて取り組むものは、やり方を丁寧に見せてあげるといいですね。