色板Ⅲ

 モンテッソーリ教育の【感覚】の活動には、「いろいろな色、形、音、匂い、味、手触りを知る」にとどまりません。目指すのはその先にあり、子どもが感覚器官から得た情報を頭の中で整理し、比較して「考える」力を伸ばします。

 写真はモンテッソーリ教育の【感覚】の教具、色板Ⅲ。色板Ⅰ、Ⅱは色の世界への導入から始まり、色の名称を知る、色板Ⅲは、色の濃淡を目で見て比較し、わずかな色の違いを知る目的があります。指や手の運動の発達を促し、色彩感覚を発達させ、洗練するのを助ける目的でもあります。普段の生活ではなかなか目にしないようなほんのわずかな色の違いを、こうして色板を使って見比べ知ることができ、名称も次第に覚えていくことが出来ます。